舌のケアと口臭

こんにちは。
歯科衛生士の田村です。
前回のブログでは、舌のお話をしました。
今回はその続きで、舌と口臭の関係をお話していきます。
口臭の主な原因は、お口の中の細菌です。
むし歯、歯周病、お口の乾き、舌の汚れ、口内炎、入れ歯の汚れなど、様々なお口のトラブルが口臭の原因になります。
「胃が悪いのでは?」
「内蔵から臭いが来てるのでは?」
と心配する方も多いですが、胃や内蔵が原因の場合は、よほど病状が悪化しないと、他人が感じるほどの悪臭がお口から出てくることはありません。
そもそもなぜ口臭が生じるのでしょうか?
お口の中にはたくさんの微生物がいて、その数はプラーク(歯垢)1mgあたり1億個、種類も700以上といわれます。
このうち『嫌気性菌』と呼ばれる酵素を嫌う細菌は生きていくためにタンパク質を分解して栄養源とします。
このタンパク質の分解過程で、不快な臭いをもつ口臭物質が発生するのです。
歯周病細菌には嫌気性菌が多いので、歯周病の方は口臭が強くなりやすいです。
しかし、お口の中には歯周病細菌以外にも嫌気性菌がたくさんいるため、歯周病でない方も油断は禁物です。
そして、最も口臭が発生しやすい場所は舌です。
舌をべーっと出して、鏡を見てみましょう。
舌の表面に汚れが溜まっていませんか?
舌の表面に蓄積した苔状の堆積物を『舌苔(ぜったい)』といいます。
舌苔には、細菌などの微生物、唾液の成分、お口の粘膜から剥離した細胞、血球の成分、食べかすなどが含まれています。
剥離した細胞と、唾液や血球の成分はタンパク質です。
すなわち、悪臭を作り出す細菌と、その栄養源となるタンパク質の両方が、舌苔には豊富に存在していることになります。
歯周病になっていたり、口呼吸をしている、唾液が少なくなっている、喫煙しているという方は、舌苔がつきやすい傾向があります。
絶対を落とすには舌ブラシがオススメです。
奥から手前に、舌の表面を優しくなぞるように動かしましょう。
新型コロナウィルスの感染予防のためにマスクが必須になっていますが、実は長時間のマスク着用も口臭のリスクになると考えられます。
マスクをするとお口を動かすことが減り、水分を摂る回数も少なくなります。
息苦しいので口呼吸にもなりがちです。
こうした状態では唾液が少なくなり、お口が乾きます。
また、マスクの内側は空気の循環が悪く、お口に二酸化炭素が溜まります。
すると口内が酸性に傾き、細菌のバランスが乱れて、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
そのため、マスク生活ではより一層お口の健康管理が大事になります(「マスクをしないで」ということではないですよ)。
口臭予防のコツは
①お口の健康を保つこと
②お口が渇かないようにすること
③舌苔を減らすこと
です!
お口の健康を保つには歯科の助けが欠かせません。
口臭を防ぐためにも定期受診を続けましょう!