咀嚼について(よく噛むことの大切さ)

こんにちは。
歯科衛生士の田村です。
本格的に夏が始まり、暑さが厳しくなってきましたね。
みなさんも外出の際にはしっかりと熱中症対策をしましょう☆
さて、今回は咀嚼についてお話をしていきます。
食べ物を口の中に入れて、歯・顎・舌・筋などの働きによって食べ物を砕き、すりつぶし、唾液と混ぜて、食べ物を飲み込みやすい塊にする働きを咀嚼といいます。
最近の研究によって、咀嚼は人の心と体の健康維持に効果があり、人が生涯にわたり、健康で生きがいのある生活を営むための基本となる重要な行為であることが明らかにされています。
では、よく噛むことによって具体的にどのような効果が得られるのか、ひとつひとつ紹介していきます!
① 栄養素の吸収を助ける。
② 胃腸の働きを促進する。
③ 食物本来の味がわかり、美味しく味わえる。
④ 顎骨から咀嚼筋に刺激を与え、正常な成長・発育を促進させる。
(幼少期から小児期によく噛ませないと、後から出てくる大人の歯のスペースが充分に確保できず、歯並びが悪くなり、虫歯、歯周病、顎関節症を引き起こす要因となります。)
⑤ 唾液の分泌を促進する。
⑥ 肥満の予防。
(空腹感や満腹感を胃や腸ではなく、間脳の視床下部にある空腹中枢と満腹中枢で感知しています。よく噛んで食べると満腹中枢が刺激され、食べ物の摂取量が少なくなり、さらにインスリンの分泌も低下することが報告されています。また、食前にガムを10分ほど噛むと、食べ物の摂取量が20~30%減少することが報告されています。したがって、よく噛んで食べることは、摂取量の減少→肥満予防→生活習慣病予防につながります。)
⑦ 脳の活性化。
(よく噛んで食べることは、脳血流量を増加させ、脳を活性化します。実際に車の運転中にガムを噛んで眠気を防止したり、スポーツ選手が集中力を高めるためにガムを噛んでいるのは、その良い例です。さらに、この脳の活性化が学習効果を向上させることが幼稚園児を対象とした研究で明らかにされました。また、認知症専門病院の入院患者の咀嚼能力は、老人施設入居者よりも低いとの報告もあり、よく噛むことは認知力の低下を抑制できる可能性を示しています。)
⑧ その他
(最近の研究によれば、咀嚼機能を維持している高齢者は、そうでない高齢者と比較し、バランス機能が高いことが報告されています。高齢者はバランス機能が低下して転倒しやすく、転倒で骨折などすると、そのまま寝たきりとなることも多いのです。すなわち、よく噛むことは寝たきりの予防や食事を楽しむことにつながり、高齢者の自立やQOLを高めることにつながります。)
このように、よく噛むことによってたくさんの効果が得られます。
私は最近噛むことを意識して昆布やあたりめを食べています♪
みなさんも食べ物を食べる際にはよく噛んで食べましょう!