すこし暖かくなってきて、春の訪れを感じる時期になりましたね。
季節の変わり目で体調を崩されないようお気を付けてお過ごしください。
今回は顎関節症についてご紹介します。
テレビなどでもたまにみかけて知っている方もいらっしゃると思います。
まず顎関節とは、耳の穴の前にあり上顎と下顎を関節円板(軟骨)と靭帯と筋肉が繋いでいる構造全体を指します。
顎関節は口を開け閉めする機能がありますが、構造のどこかに異常が起きると顎関節症となり症状を伴うことがあります。
顎関節症の代表的な症状は顎の痛み(顎関節痛・咀嚼時痛)、口を開ける事が出来ない(開口障害)、口の開け閉めで音がする(顎関節雑音)です。
今まで上記の症状をご経験されたことのある方もいるのではないでしょうか。
口の開け閉めで音がするのは、肩や首を動かして音が出るといった状況と同じですが、顎関節は耳の側にあるため音が気になる方が多いです。
現在、顎関節症の原因で世界的に提唱されているのは、1つに絞ることが出来ないとされています。これは「多因子病因説」と呼ばれています。
顎関節を構成している機構が多いことや、関節や筋肉に負担のかかる要因が多々あるためです。要因1つ1つは大きなリスクではありませんが、多数集まることによって症状を起こすほどの原因となります。
原因が様々であるため治療は要因の1つ1つを解消していくアプローチになります。
顎関節雑音だけであるなら、生活習慣でのストレスの除去や運動などをする、また顎への負担を軽くするため大きく開けない、マウスピースを使い負担を減らすなどで症状の軽減を図ります。
生活指導をして要因の解消をしていくこともあります。日常生活における行動や癖が症状と関係している場合があるので、ご自身で気を付ける事が有効な対策になります。
生活指導には、硬い食品や長時間の咀嚼は避ける、頬杖をやめる、猫背などの姿勢をよくする、仕事中や休息時に上下の歯が接触していることに気付いたら歯を離すようにする、特に強い心理的な緊張を感じる環境があれば、それを改善し避ける等です。
これらは癖になっていると、自覚せず顎関節への負担になっています。
理学療法として、手指による筋肉のマッサージ、ホットパックによる温罨法、筋肉や靭帯などの柔軟性や伸張性を改善するストレッチや、疲れやすい筋肉を鍛えて耐久性を向上させる筋力増強訓練などもあります。
顎関節症は、珍しい疾患ではありません。気になる方はぜひご相談にいらしてください!