こんにちは、歯科衛生士の森本です。
外の気温もあがり、室内との寒暖差がありますので、水分補給をしっかりして熱中症と夏バテに気をつけてくださいね
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今回は
うま味について
〜今日からできる唾液腺リハビリ〜
についてお話していきます!
Q 口に含んだとき、唾液の分泌作用がいちばん多く長く続くのは次のうちどの味でしょう??
1甘味 2酸味 3うま味 4苦味
正解はうま味です!
【⠀うま味の効果は長くつづく⠀】
「唾液が出る食べ物」といえば、酸味の強いレモンや梅干しが思い浮かびますよね。でもじつは、酸味よりもうま味のほうが唾液を長くたくさん分泌させる作用があるのです。
「ドライマウス味覚障害は、唾液分泌の減少がひとつの原因」というのが前回のお話でした。
唾液はお口のなかにある唾液腺から分泌されます。唾液腺には大唾液腺と小唾液腺があり、お口のなかに無数に存在する小唾液腺からの唾液の分泌量が、ドライマウスとの関連性が高いとされています。
ただ、小唾液腺は小さく広範囲に分布しているため大唾液腺のように物理的にマッサージして分泌を促すことはできません。そこで注目されているのが「うま味による刺激」です。私たちはドライマウスでは無い成人11人を対象に、ある実験を行いました。うま味、酸味、甘味、苦味、塩味物質を溶かした液体を口に含んでもらった後、小唾液腺からどのくらいの唾液が分泌されるかを測定したのです。その結果下のグラフです。酸味は口に含んだ途端に一気に唾液がでますがそれほど長くは続かず、10分くらいたつとほとんど出なくなります。レモンや梅干しをかじったとき、ジュワッと多量に唾液が出ますが、ほどなく収まりますよね。
一方うま味は口に含んですぐの分泌量は酸味に一歩ゆずるものの、その後は長い間分泌が続きます。10分過ぎても高い数値を維持しているのがわかるでしょうか。つまり、うま味による唾液分泌は、他の味よりもたくさん続くといえます。
うま味が「あと味」とよばれるのも、これが関係しています。
【 昆布だしで唾液腺リハビリ 】
この結果をもとに私たちが考案したのが、「こんぶだし」を利用した唾液分泌改善法です。やり方は簡単。濃いめのこんぶだしを口に含み、唾液を出す訓練をします。ひと口あたり30秒、こんぶだしをワインソムリエのように舌で転がして、唾液が出てくるのを意識してください。
これは「唾液が出る感覚(唾液反射)をからだに思い出させる」訓練です。いわば唾液腺のリハビリ訓練ですから、毎日こまめに繰り返すのが大切です。まずは2週間トライしてみましょう。ドライマウスのかたは、からだが感覚を思い出すまでに時間がかかりますので、根気よく続けてください。この方法はお薬と違い副作用がまったくないのがメリットです。ただし甲状腺の病気をお持ちの方は、こんぶに含まれるヨウ素の多量摂取を避けるために、飲まずに吐き出しましょう。
ちなみに一般家庭が料理で使うこんぶだしは1%の濃度ー500mlの水にこんぶ5g程度ですので、このリハビリに使うこんぶだしは、それよりもだいぶ濃いめです。
(一流料亭のこんぶだしでも、2〜3%)
だしにはアルギン酸やフコイダンなどのこんぶの粘り成分も溶け込んでいて、これらの保湿作用もお口の渇きの緩和に役立つと考えられます。
STEP1
⦿こんぶに細かく刻みを入れて水に浸ける
(こんぶ30gにつき水500ml程度)
⦿そのまま一晩置く。
STEP2
⦿ペットボトルなどに入れて携帯して、1日に10回ほど口に含む。
⦿1回あたり30秒は味わい、唾液が出る感覚を意識する。
※こんぶだしは吐き出しても、そのまま飲んでもOK
※日持ちしないので、2日以内には、使い切りましょう。