酸蝕症と年齢ごとの考え方

皆さまこんにちは♪ 歯科衛生士の萩原です。2022年がスタートしましたね! 

今年は体質改善に取り組んでみようかな、と先日から食生活の見直しを始めました。

昨年に食育インストラクターの資格を取ったので、食べることと歯の健康を繋げていきたいな、と考えています(^^)

そんなわたしの最近のマイブームは特製野菜スープなのですが、もしご興味あればレシピをお伝えしますので、お気軽にお声かけくださいませ

さて、今回は歯の酸食症についてお話しします。

「酸食」とは、酸性の飲食物や胃酸などが直接歯のエナメル質に接することで、表面が溶けてしまう状態をいいます。

酸によって歯のミネラル成分が溶出する点では虫歯と同じですが、酸食は飲食物などの酸が接する歯の表面全体に発生するのが特徴です。

(虫歯は細菌が棲息するプラーク(歯垢)の付いている場所に発生します。)

成人の酸食症は、健康志向のために食酢やビタミンC柑橘類などを頻繁に口にしている場合に起こりやすく、比較的お口の中の清掃状態が良好な人にも見られます。

一方で、小児の酸食症は果汁飲料や炭酸飲料、乳酸飲料、スポーツ飲料(イオン飲料)などの酸性飲料によって生じやすいといわれています。

市販の飲料と果物のpHを比べてみると、水・緑茶・麦茶・牛乳・豆乳以外の多くの飲料は、歯の脱灰(溶け出すこと)を生じうる酸性の飲料だと考えられます。

また、これらの飲料は酸性であるばかりでなく、子どもの嗜好に合わせて甘酸っぱくしてあるため、砂糖や果糖、ブドウ糖、液糖などの発酵性糖質を多く含んでいるので、酸食と虫歯の両方を同時に引き起こす可能性があります。

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酸性飲料の飲み方とお口の中のpHの変化をみた研究では、

①口の中に溜めて飲む場合最もpHの低下が著しい

☆pHが低ければ低いほど歯が溶け出しやすくなります。

②長い時間をかけてちびちび飲む、哺乳瓶を用いて飲む…pHの低下が持続する

③ストローで吸って飲む一時的にpH が低下する

④一気に飲む…pHの低下が最も少なかった

とあるそうです。

学生時代に、実験でいろいろな飲み物の中に天然歯を入れて1週間放置する、という授業をしたのですが、

炭酸ジュース歯を溶かすスピードはものすごく早かったのを覚えています(°▽°)

学齢期の小児の虫歯のリスクファクターに関する研究からは、フルーツジュースや炭酸飲料を毎日飲むことが、酸食のリスクを高めることが報告されているそうです。

市販飲料・果物のpH

pH2.03.0   コーラ飲料、栄養ドリンク、10%オレンジジュース、レモン、プラム、りんご

pH3.14.0   黒酢、100%オレンジジュース、炭酸飲料、スポーツ飲料、乳酸菌飲料、ヨーグルト飲料、野菜ジュース、グレープフルーツ、ブドウ、パイナップル

pH4.15.0   ヨーグルト飲料、トマトジュース

pH5.16.0   ウーロン茶、紅茶(ストレート)

pH6.1     缶コーヒー(ブラック)、緑茶、麦茶

牛乳、水、豆乳

ジュースや炭酸飲料、野菜ジュース、乳酸飲料、スポーツドリンクなど、市販飲料の多くはpH2.04.0の酸性の飲み物であり、お砂糖もたっぷり入っています。

これらが長時間歯の表面に接していることで、酸による歯の脱灰や崩壊(酸食症)が生じ始めます。

こういった飲食物はちびちび、ダラダラと時間をかけて摂取することで歯が溶け出すリスクを確実に上げるので、飲み方には十分気をつけましょう。

また、牛乳のpHは高めですが、牛乳のちびちび飲みも歯垢が剥がれにくくなりますのでオススメはできません。

水分補給にジュースを選ぶのではなく、水分補給にはお茶や水が1番ですね(^^)

食べ物や飲み物の選び方で虫歯も予防していきましょう!