こんにちは♪
歯科衛生士の森本です
最近は段々と寒くなって、秋らしくなってきましたね。みなさんも寒さに負けず体調にもお気をつけください!
さて今日は口腔内の細菌についてお話ししていきます!!
【恐ろしい毒素をまき散らす極悪な細菌集団】
〜歯周ポケットは悪玉菌たちの根城〜
お口には1000種類を超える細菌が、ベタベタのバイオフィルムをつくり、縄張りを持って暮らしています。歯の表面にくっついているのは、おもにレンサ球菌などの「グラム陽性菌」。腸内フローラをつくる乳酸桿菌などはこの仲間で、厚い細胞壁には私たちの免疫を活性化させる成分が含まれています。
一方歯周ポケットの奥に棲むのは、酸素を嫌う
「グラム陰性菌」(嫌気性グラム陰性菌、代表的格は歯周病菌)です。歯周ポケットは歯周病でできた深い溝で酸素がほとんどないので、細菌には居心地がいい根城なのです。
ここで増殖するグラム陰性菌たちは、恐ろしい悪玉集団です。菌体が外膜という薄い膜で包まれており、この外膜に「内毒素」と呼ばれる恐ろしい毒素が含まれているのです。
〜最近のもつ毒性外毒素と内毒素とは〜
それでは、グラム陰性菌たちのもつ「内毒素」の恐ろしさを語る前に、まず「細菌のつくる毒素にはどんなものがあるか」からお話ししていきます。細菌のつくる毒素には、「外毒素」と「内毒素」の2種類があります。外毒素とは、悪玉最近の菌体から放出される毒素のことです。外毒素はタンパク質できているので、熱を加えると壊れて無害化するものがほとんどです。ただし、中には例外もあります。例えば食中毒を引き起こしたりするブドウ球菌。この菌の外毒素は熱を加えても毒素が低下せず、激しい腹痛を引き起こします。
また細菌ごとに外毒素の毒性は異なります。溶血レンサ球菌(溶連菌)は溶血毒素を出し、腸管出血性大腸菌は志賀毒素(かつてはベロ毒素とよひわれていた)破傷風菌は神経毒素を出します。これらの毒素は大変強く、もしも感染すると、ごく少ない量で命を奪うものさえあるのです。
〜ジワジワと悪さをする内毒素は諸悪の根源〜
一方、私たちの歯周ポケットに棲みついているグラム陰性菌の外膜には「内毒素」があります。内毒素はリポ多糖(LPS)でできており、外毒素と違って熱を加えても毒性を失うことはまったくありません。しかも、細菌が破壊されて小さくなっても、内毒素は毒性を失うことなく、簡単に体内に入り込みます。私たちのお口の中に感染している歯周病などのグラム陰性菌がつくる内毒素は、歯ぐきで炎症を起こし、歯を支えるあごの骨を溶かすだけではありません。体のさまざまな細胞にキャッチされて炎症を起こし、発熱の原因となります。免疫細胞に内毒素が取り込まれると、免疫応答まで撹乱されてしまいます。それらは目立たぬ方法でジワジワと私たちの健康を奪います。たとえば食細胞に取り込まれた内毒素は、食細胞を殺し脂肪細菌に結びついて血管壁にくっつき、血管内壁プラークを作って動脈硬化などの循環障害を引き起こします。加えて、血糖値をコントロールするインスリン産生細胞を傷つけ、糖尿病を引き起こします。骨を溶かしてボロボロにすることさえします。
お口の中にはたくさんの細菌がいるので、クリーニングと日々の歯磨きケアで歯周病予防をしていきましょう!!